ポリープってどんな病気?

ポリープとは、体内のいろいろな臓器などに発生しますが、大腸のポリープは、大腸の粘膜にできる隆起性の病変でいぼのようなものです。

いろいろな形や大きさがあり、1cmほどの小さいものから5cm以上の大きいものまであります。種類もいくつかあり、腫瘍性のものや、炎症性のもの、過誤種腫性のものなどになります。すべてポリープと呼ばれるものは良性ですが、中でも腫瘍性が80%を占めていて、放置してしまうと大きく成長し、約5年後にはがん(悪性)化する可能性があります。

自覚症状はほとんどありませんが、大きくなると便に触れて出血するものの、肉眼ではわかりずらい量ですので、健康診断の際、便潜血検査に陽性反応が出て発見されるケースがとても多いです。治療方法は、大腸ファイバースコープという、大腸内視鏡での切除になり、痛みを伴うことはありません。

ポリープって主にどんな人が病気になるの?原因は

20代、30代の場合は、遺伝の可能性が強い

20代、30代の若さでポリープを患った場合は、原因として遺伝の可能性があります。

血縁者のなかで大腸ポリープや大腸がんになった方がいる場合で、腺腫と呼ばれるポリープになった方は、遺伝の要素が高いです。これは、遺伝子の影響なので、遺伝子検査や健康診断を定期的に受けるようにしましょう。

40代後半の女性は女性ホルモン現象が原因

女性ホルモンというのは、大腸のポリープやがんを防御する作用がありますが、更年期をむかえると女性ホルモンが減りますので、40代後半から50代の女性は、大腸ポリープを患う確率が高くなります。

60代・70代は、女性も男性も腹筋が弱くなります

高齢になってくると、男性も女性も腹筋が弱くなり、大腸の便を運ぶ力も弱くなります。

その影響で便秘になり、長い時間、便の老廃物や有害物質が腸に触れることによりポリープの原因になります。運動する習慣をつけて腹筋を鍛えましょう。

極端なダイエットによる便秘

あまり極端なダイエットをすると、腸内の水分や食物繊維が不十分となり、便秘になってしまいます。

特に若い女性の便秘症には、このような原因が多いですが、その結果、高齢の腹筋の弱い方と同じように、腸内に長い時間便がとどまるのでポリープを誘発してしまいます。

高カロリー、油分の多い食事も便秘の原因に

最近は、どの年代でも当てはまりますが、肉を食べる方が多くなったことで、動物性高脂肪の取りすぎになり、消化にエネルギーを要するようになったことで、腸に便が長くとどまり便秘になります。

 ポリープの改善方法

下記のように、先に結論、後に理由や補足説明が続く書き方でお願いいたします。

血縁関係に大腸ポリープや大腸がんの方がいる場合

血縁関係に大腸ポリープや大腸がんの方がいる場合は、さまざまな対策をしても、大腸ポリープになってしまうリスクがあります。

改善法としては、自覚症状のない病気ですから、早いうちから、定期的に健康診断を受けましょう。健康診断はその他の病気の早期発見にもとても大切です。

短い時間でも毎日体を動かす習慣を

年ととも、老化現象として、腹筋は弱くなってしまいます。若い方でも運動不足で腹筋が弱っている方もいます。激しい運動まではしなくてよいので、腹式呼吸で腹筋を動かしてみたり軽いストレッチなどを毎日つ続けましょう。青竹ふみで両足の土踏まずの下あたりを刺激すると、腸の動きがよくなります。

水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく摂取

便秘改善には食物繊維が効果的ですが、食物繊維には水溶性と不溶性があります。水溶性は海藻やオクラ、納豆で、不溶性は、ゴボウやキノコなどです。どちらも栄養はありますが、不溶性は取りすぎると便の量が増えすぎて、逆に腸に負担を与えてしまいますので、両方バランスよく食べるようにしましょう。