この記事では下痢について解説いたします。
原因や解決法について解説し、結果より良いうんちライフを送ることができるでしょう。

下痢とはそもそも何?

下痢とは、便に含まれる水分の量が普通よりも多量で、水のような便が出る状態のことです。
普通の便は一般的にバナナぐらいの固さといわれ、便に含まれる水分の量は6~7割ぐらいです。表面にひび割れはありません。

しかし、便に含まれる水分の量が8割を超えると軟便になり、9割以上が下痢と呼ばれています。

下痢になる原因は、食あたり・消化不良・ストレス・ウイルス・細菌・腸内部の腫瘍など様々なことが考えられます。
痛みのない下痢は危険性が高くありませんが、痛みのある下痢はなるべく早い段階で診察を受けるべきでしょう。
診察をうける場合、下痢の状態によって、原因が判明する場合があります。詳しく観察して、病院の先生に伝えることがとても重要です。

便を観察する時は、形・色・匂いの3つのポイントに注意して見るようにしましょう。
どのような形の下痢か、色は茶色か、それとも黄土色か、匂いは際立つものがあるのか、特徴をおさえお医者さんに伝えましょう。

下痢の原因についての解説

下痢は赤ちゃん、子供から大人の全ての年齢層でなりやすいです。下記では主に下痢の原因について解説いたします。

原因1 ストレスや緊張による下痢

ストレスや緊張によって、腸をコントロールする自律神経が刺激を受け、腸が異常収縮してしまい、腸を通る便の水分が十分に吸収されずに排出されて、下痢になります。

原因2 暴飲暴食による下痢

少量のアルコールは腸の働きを活発にしますが、大量の飲酒は、水分のとり過ぎを招いたり、アルコールによって腸粘膜が荒らされたりするため、下痢を引き起こします。

水分のとりすぎで下痢をするのは、便の水分が十分に吸収されないまま排出されるためで、大半は飲酒の翌朝に発症します。
食べ過ぎの場合、消化不良物や、そこから発生したガスが腸の粘膜を刺激して、腸が異常収縮するため、下痢が起こります。

原因3 食あたりや食中毒による下痢

生鮮食品などの加熱していない料理で食あたりや食中毒が起こりやすく、食品に含まれた病原菌が消化器官で増殖し、腸を刺激することで下痢が起こります。

原因菌として最も多いのは腸炎ビブリオという海水に多く存在している菌で、水温が15℃以上になると増殖するので、食当たりや食中毒の多くは魚介類が原因です。

原因4 食品に含まれる成分による下痢

果物や豆類に含まれる糖類や、ノンシュガーの食品などで砂糖の代わりに使われている甘味料などの成分の作用で、腸内に水分がたまり、下痢を引き起こすことがあります。

また、乳糖を分解する酵素を持たない乳糖不耐症の人は、牛乳を飲むと乳糖が消化されず、乳糖が小腸に蓄積され、下痢を起こします。
辛い食べ物やコーヒー、冷たい物などを飲み食いした場合も、消化管への刺激によって下痢が生じることがあります。

原因5 生理による下痢

生理周期のうち、生理前は子宮を収縮させるプロスタグランディンの分泌により腸が異常収縮し、下痢が起こりやすくなります。

また、生理中は、心理的にも不安定な状態が続くため、ストレスが原因となることもあります。

原因6 冷えによる下痢

腸をコントロールする自律神経がお腹の冷えにより刺激を受けて、腸が異常収縮してしまうためです。

腸を通る便の水分が十分に吸収されずに排出されるため、下痢になります。

下痢を改善する方法

次に下痢の改善をする方法です。

規則正しい生活で下痢を改善

食事と寝起きの時間が乱れると、自律神経の働きを乱すため、消化機能の低下につながります。
特に睡眠は重要なので、決まった時間に寝起きするだけでなく、十分な睡眠時間を取るようにしましょう。

有酸素運動をするで自律神経を整える

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を20分以上運動を続けていると、脳の中でβエンドルフィンという脳内ホルモンが分泌されます。
βエンドルフィンは別名脳内モルヒネと呼ばれ、爽快感や快楽を感じさせる働きがあるため、ストレス解消に効果があり、自律神経の働きを乱さないためにとても有効です。

また、運動することは適度な疲労感を生み、熟睡することができるため、自律神経の働きも正常化し、消化機能も安定します。

就寝30~60分前の入浴でお腹の調子が良くなる

入浴をすると、心身ともにリラックスし、副交感神経が優位になります。
また、入浴後、温まった体温が徐々に下がっていくことで、更に副交感神経が活発になり、自然に熟睡でき、自律神経の働きを正常化させ、消化機能が安定します・

お腹を温める

暑い季節は冷たい食べ物を食べることが多いですが、胃腸が冷えることは消化機能の低下を招きます。
また、寒い季節はお腹が冷えないように腹巻をするなど、お腹を冷やさないように気を付けましょう。

食べたり飲んだりする物や量に注意

脂っこい物、辛い物など刺激の強いものは胃腸に負担がかかり、お腹を壊しやすいです。
また、食べ過ぎや飲み過ぎに注意しましょう。