小学4年生の時です。当時通っていた私の学校はかなり古く、便所が汚い上に臭かったので学校のみんなはあまり便所を使いたがりませんでした。

私も便所を避ける生徒の一人で、その日もトイレに行きたくても学校で済ませず一人で帰宅してる途中、唐突な腹痛が私を襲いました。いつもは我慢できたはずなのですが、その日は特に猛烈な腹痛でした。冷や汗が噴出し、体が熱くなり、頭の中が便意でいっぱい。本当に田んぼだらけの田舎町だったので、途中でコンビになどトイレに行けるような場所も無く必死に我が家を目指しました。

ちょうど人気のないあぜ道を歩いていたところでしたので、あろうことか私は(ここならばれないんじゃ・・・)と、とても下品な話ですがそんなことを思ってしまいました。

ですがそのとき、ちょうど遠くから自転車が走ってくるのが見えましたので、ここで踏ん張らなければとんでもないことになる…とぐっとこらえとにかくひたすらに我慢。頭の中が真っ白になりつつも、我慢に我慢を重ねなんとか家にたどり着く事ができました。ランドセルを放り投げてトイレへ駆け込み用を足し、あのとき、自転車に乗ったおじさんが通り過ぎてくれなければ私は間違いなく我慢できていませんでした。

 

 

ありがとう、自転車のおじさん。