東京の喧騒にもまれて
かなり昔のことですが、電車のラッシュアワーの時に事件は起こりました。
前日に 23時に帰宅しひどく疲れ、そして無理矢理夕食をつめこんでとこについたのが不幸の元だったのかも知れません。
ぎりぎりの時間に起き、遅刻はしまいと電車のラッシュ、人がひしめき合っている車内に飛び込んで動き始めたときに腹痛がやって来ました。
便意は次第に強くなり、額から脂汗が流れ落ちました。本来ならば一旦降りてトイレに行くところですが、快速、満員のために、なかなかそうも行きません。また、途中で降りたら遅刻決定です。
電車の振動は、私の腹にダイレクトに攻撃を仕掛けて来るようでした。また、電車が大きく揺れる度に、前の人がこっちの腹を押してきます。その度に「ヤバイ」と叫びそうになったのですが、何とか堪えました。堪えながらも、私は不自然に内股になって行きました。揺れる電車を踏ん張りながら、内股で括約筋に渾身の力を込めながらです。そのときの私の忍耐は驚くべきレベルだったと思います。
目的の駅に到着し、トイレに間に合い、幸い先客もいなく、めでたしめでたしとなりましたが、言うまでもなく、トイレに向かう足取りは、驚異的な早足だったことと思います。