東京都のイケてるリーマンの身に起こったうんこ我慢
毎日、片道約30分、ビアンキのクロスバイクで自転車通勤をしています。
ある日、出勤する際、いつもは朝6時半にお通じがくるのですがその日に限ってあまりお通じがよくありませんでした。まあ、いいか、と思い、自転車を漕ぎ始めましたが、その日はでなかったため、きばっていたせいか、出発が遅れ、急いでいかないと会社に遅刻してしまいそうでした。
いそいで自転車を漕いでいましたが、半分以上来た時、お腹が急にぎゅるるるると轟き始めたのです。
たぶん、いつもよりお腹に力を入れて漕いでいたことが原因だったのでしょうか。
しかし、そこから会社まで、公衆トイレはありません。とにかく急いで会社に行かなければ、と思うのですが、お腹に力を入れると、ウンコが出そうになってしまいます。
なんとか、お腹に負担を掛けないよう、それまでは立ち漕ぎ、ダウンジングでこいでいたのですが、身をかがめ慎重に、会社にも遅刻しないように、頑張って自転車を漕ぎました。
会社に到着したのも束の間、戦いはまだ終わりではない
なんとか就業時間ギリギリに会社には間に合いましたが、社内でさわやかなキャラクターを演じている私にはここで慌ててトイレに行くわけにはいきません。「あいつ、ウンコ我慢していたな」と思われると、これまで築き上げた立場が崩れてしまいます。
普段どおりにPCに電源を入れ、ゆっくりとトイレに向かいました。
が、野球好きの同僚が昨日の試合結果で話しかけてきます。毎日楽しそうにはなしかけてはきますが、この日に限ってはとても煩わしくおもいました。
どうしよう、間に合わない、そう思った私は
「前からいおうと思っていたんだけどサッカーのほうがすきなんだよね」
と禁じ手を使いました。背に腹は代えられない、その気持ちでいっぱいだったからです。
その一言を告げ、寂しそうな顔をする同僚を横に颯爽とトイレにむかいました。
もう一刻も早くウンコを出したかったため個室に入った瞬間、風を巻き起こすスピードでズボンを脱ぎ、なんとか漏れる寸ででやっと用を足せました。この時の多幸感は一生忘れません。もう体中汗びっしょりでしたが、その汗も、なんとも心地良いのよいものでした。
おしりをふき、ズボンをあげ、、便器に残った作品を確認した後、水を流し、ゆうゆうとデスクへと戻りました。自分の席へ戻る途中、同僚の哀愁漂う背中がみたため、私は声をかけました。
「さっきはごめん。いつも楽しそうに話すからいえなくて・・・。よかったら、今度一緒に野球を観に行こうよ!俺に野球のすばらしさ教えて!
その一言で彼の顔はみるみる笑顔になっていきます。
アフターフォローもばっちり。すべてが円満。
なんとも’すがすがしい一日を過ごすことができました。