小学生の身におきた悲劇

小学生の時の話です。授業中に急に便意をもよおしたのですが、担任の先生がとても厳しい先生だったので、なかなかトイレに行きたいとは言い出すことができませんでした。
先生のくだらない冗談が途切れたタイミングで何度もトイレに行かせてほしいということを言おうか迷いましたが、その日に限って、皆笑い、私はタイミングを逃し、どんどん我慢するはめになりました。
また、今、席をたつとおならが出てしまうかもしれないという不安もあり、お尻をふりふりと動かすことしかできません。
ペンで自分の指をつんつん刺したり、手のひらに人をかいて紛らしましたが時間は一向にすすみません。その間、みんなの笑い声が聞こえます。僕のことをあざ笑っているんだ。そう思えました。お腹がみんなに聞こえるくらいにグルグルなりだしたときは本当にもうだめだと思いましたが、気付けばチャイムが鳴り授業が終わったので、トイレに急いでなんとか間に合いました。

次の授業で、担任の話をきき、みなと一緒に笑いながら「あ、今日の先生おもしろいんだ」と気づき、うんちは時として感情まで奪ってしまうものなんだと思いました。