中学生のときの話 いつもと違う一日が始まった

僕がうんちを漏らしたのは中学三年生の時でした。僕の地域に新しく中学校ができ、開校式と始業式があった日でした。

そういう日に限って朝寝坊してしまい、起きてすぐ制服を着て学校に行きました。僕は朝学校に行く前に必ずうんちをしてから学校に行きます。それが僕の小さい時からのルーティーンでした。
しかし、その日はその大事なルーティーンをする暇もなく家を飛び出したので、学校に行く途中からすでにお腹が痛くなり始めたのです。

でも開校式の日に遅れたら、先生たちから大目玉を食らうのは必須です。腹痛と大目玉を食らう、その二つを天秤にかけた結果、みんなの前で怒られるのは絶対に嫌だったので、痛い腹をおさえながら学校に向かいました。そしてなんとか式に遅れることなく学校に着くことができました。しかし、もうその時点で腹痛はピークを迎えています。

開校式がはじまった

式は始まり、全校生徒や父兄一同、町のお偉い方が勢揃いの中、押し寄せては引いて行く腹痛の波に必死に耐えていました。脂汗がダラダラ流れ、膝はガクガク震えて魑魅魍魎。頭のなかに渦巻くはトイレと校長のお話。途方もなく1秒1秒が長く感じました。

おわりの足音が近づいてくる

秒針が一歩、また一歩と動くのを歯を食いしばりながらかぞえていましたが、なんとか開校式が終わり、始業式が始まるその隙間にもう我慢ならず、恥を忍んでトイレに行こうと決断しました。ようやくトイレに行ける!!地獄から抜け出したような安堵感からか、肛門が緩みトイレに行く道すがらブリブリと漏らしてしまいました。人糞で大蛇をつくりながらも構わず、そのままトイレに直行。パンツは地獄絵図でズボンもその例外ではありませんでした。

トイレから出た後、下半身すっぽんぽんでパンツとズボンを洗う自分の姿があまりにも情けなくて、涙したのは、今となってはいい思い出です。