痛っ!と思った瞬間便器に血が!?そんな経験、皆さんの中にもあるのではないでしょうか。そうです、「痔」ですね。でもそもそも痔ってどんな病気なのでしょうか。一言で言えばうんこをしている時必要以上にいきんだ際、お尻の穴が切れたり、膿んだり、またおできが出来、出血する病気のことを言います。
痔には症状別にそれぞれ名前が付いています。
切れれば、切れ痔、おできが出来たらいぼ痔、膿んだり、穴が空いたりするのは痔瘻(じろう)と呼んでいます。
この三種類はいずれも出来る場所が場所だけにその痛みは想像を絶するほどです。中にはその痛みに耐えきれず、出ようとしているうんこを我慢する人もいるとか。
うんこにとってはいい迷惑ですよね。しかしかかった人しか分からない痔。実はその原因や、治療法は痔の種類によって多岐に渡ります。今では三人に一人が罹患者と言われる「痔」その実態に迫ります。
痔って主にどんな人が病気になるの?原因は
痔は基本的にうんこをする人は誰でも成りえます。老若男女、子供から、お年寄りまで男女に関係なく発症します。
因みに一番痔になりやすい人の職業は、トラックの運転手や、タクシーの運転手などです。つまり長時間座り続けることによってお尻の穴がうっ血しやすくるからです。
また男性、女性どちらが痔になりやすいかと言えば双方、それほど差はないようです。
女性は男性に比べ腹筋が弱く、生理前にはホルモンのバランスが崩れ便秘になりやすい、妊娠など、痔になりやすいリスクが幾つも揃っています。
しかし恥ずかしさからか、酷くなってから受診するという女性が多いようです。この痔の原因は次のようなことが考えられます。
長時間座りっぱなし
職業のお話のところで、うっ血という言葉がありましたが、長時間座ったままだと、動かないお尻は血液の循環が止まってしまうのです。
そのため自然とお尻の穴に負担が大きくなってきます。
その状態でいきんでうんこをしようとすれば、膨らみすぎた風船が割れるようにお尻の穴ははじけてしまいます。
切れ痔や、いぼ痔はこういった必要以上の無理な力が加わった時起きがちです。
下痢
お尻に穴が開いてしまう痔瘻は、下痢が原因で酷くなってしまうことがよくあります。
切れ痔などでお尻の穴が避けた時、うんこが下痢だとその切れ目に入りやすくなってしまいます。
その下痢のうんこから、ばい菌なども一緒に入り込みます。その結果膿んでしまうのです。その痛みは切れ痔や、いぼ痔以上ともいう人もいるほどです。この化膿した状態を放っておくと、この菌がトンネルを掘ってしまうのです。
お尻の中で出来たトンネルを内瘻、お尻の外にトンネルが開通してしまうのを外瘻といいます。ですから、既に痔がある人は下痢にならないようにしなければいけません。
お酒を飲む機会が多い男性などはうんこが下痢になりやすいです。痔瘻に男性が多いのもうなずけるところです。
痔の改善方法
痔は放っておけば治るというものではありません。初期段階で治療を始めれば薬などの保存療法で治ります。
しかしそのままにしておけば悪くなるばかりです。しまいにはうんこをするのが怖くなってしまいます。
では、痔になる前、なった時、どんな改善をすればその苦しみを回避できるのでしょう。ご覧ください。
お尻の穴を常に清潔に保つ
お尻の穴は当然うんこが出てくるところです。
うんこは、大腸菌などで汚染されたものですから不潔にしておけば痔になるのは免れません。お風呂に入ったら必ずお尻の穴を洗いましょう(石鹸は要りません)。また、洗浄付きトイレも痔の予防に大いに役立ち、効果抜群です。
座りっぱなしを止める
デスクワークや、運転手など一日中座る機会が多い仕事の人は細目に椅子から離れましょう。
中にはドーナツクッションを使っている人もいらっしゃいますが、これは軽減しているだけで根本からは効果がありません。それよりは座りっぱなしの状態を出来るだけ減らすということのほうが痔になりにくいのです。
水分補給
便秘をしている人は、軒並み水分が不足しがちです。
うんこに水分が行き渡っていないと、そのうんこはカチカチになります。そんなうんこにみずみずしさを与えてあげましょう。
ここで補足ですが、痔と思われている症状の中には、大腸がんや、直腸がんである場合もあるので注意が必要です。うんこに血筋のような血液が見られたらすぐに病院に行きましょう。”